Dateクラス
このページでは日付操作に使用するDateクラスについて解説します。単に日時を表示させたいときに手軽に利用できます。
コンストラクタ
Dateクラスで用意されているコンストラクタについて解説します。
コンストラクタ | 説明 |
---|---|
Date( ) | 現在の日時を保持したDateオブジェクトを生成します。 |
Date(long) | 引数に1970年1月1日午前0時からの経過時間をミリ秒で指定し、指定したミリ秒が表す日時を保持したDateオブジェクトを生成します。 |
例1
//現在の日時を保持したDateオブジェクトdate1を生成します。
Date date1 = new Date();
//1970年1月1日午前0時から1000000ミリ秒経過した、日時を保持したDateオブジェクトdate1を生成します。
Date date1 = new Date(1000000);
メソッド
Dateクラスで用意されている主なメソッドについて解説します。
戻り型 | メソッド | 説明 |
---|---|---|
boolean | after(Date) | 引数に指定されたDateオブジェクトより後の日時であるかを判定します。 |
boolean | before (Date) |
引数に指定されたDateオブジェクトより前の日時であるかを判定します。 |
int | compareTo (Date) |
呼び出すDateオブジェクトと引数のDateオブジェクトの比較を行います。両者の値が同じ場合は0を返します。引数のDateオブジェクトの方が前の日時の場合は正の整数を、後の日時の場合は負の整数を返します。 |
long | getTime( ) | 1970年1月1日午前0時からの経過時間をミリ秒で返します。 |
void | setTime (long) |
Dateオブジェクトに、引数で指定された1970年1月1日午前0時からの経過時間(ミリ秒)の日時を設定します。 |
【例2】Dateオブジェクトを2つ生成し、それぞれのオブジェクトをcompareToメソッドで比較した例です。
import java.util.*;
class ExDate1 {
public static void main(String[] args) {
//(1)Dateオブジェクトの生成
Date date1 = new Date();
//(2)ミリ秒を指定してDateオブジェクトの生成
Date date2 = new Date(date1.getTime());
//(3)両オブジェクトを比較
System.out.println(date1.compareTo(date2));
//(4)date1オブジェクトを表示
System.out.println(date1);
}
}
解説2
- (1)引数指定無しでDateオブジェクトdate1を生成します。Dateオブジェクトには現在の日時が保持されます。
- (2)date1オブジェクトの1970年1月1日からの経過ミリ秒をgetTimeメソッドで取得し、その値を引数に指定し、Dateオブジェクトdate2を生成します。
- (3)compareToメソッドを使用し、date1、date2を比較します。両オブジェクトが保持する日時は同じため、0が返されます。
- (4)printlnメソッドを使用し、date1オブジェクトが保持する日時を表示します。
実行結果2
C:\source>javac ExDate1.java
C:\source>java ExDate1
0 # compareToメソッドの結果、0を表示
Fri Apr 30 19:01:01 JST 2004 # date1オブジェクトを表示
C:\source>
1Dateクラス